コロナ禍の今こそDevilman Crybabyを観るべき理由

お題「#おうち時間

コロナ禍の今日をどう楽しむか?これは誰にとっても喫緊のテーマだと思う。

普段なかなか話せない遠地の旧友と酒を飲む、積んでた本を読む、FF7Rをやる。大いに結構だ。どんどんやろう。

私も「今こそ楽しめる」コンテンツないかと思い返してみた。思いついたのはデビルマンだった。

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なぜデビルマン

デビルマンシリーズを一度でも観た人はこういうに違いない。

デビルマンてダウナーだから、気分が暗い時にみないほうがいいんじゃね?」

そうなのだ。未視聴の方にネタバレない範囲で伝えても「非人道な知的生命体のデビル族が人間に生存戦争をしかけ、血みどろの戦いの果てにとんでもない破滅的ラストを迎える」のがデビルマンの世界観だ。

この湯浅監督アニメ版にしても全10話のうち、7話くらいからは観ていて震えが止まらない(「次のエピソード再生」ボタンも止まらないと思うけど)。

エログロ耐性がない人は吐き気すらするかもしれない。

読後感を一言でいえば「絶望」だろう。

ではなぜ今これを観るべきなのか?

それは今こそこの作品のメッセージをリアルに感じられる絶好の機会だからだ。

デビルマンの魅力

デビルマンはまごうことなき不朽の名作なので、その魅力を端的に言うことは難しい。観る人の分だけ衝撃を与えるポイントがあって、だからこそ多くの人の心に刺さっているのだろう。

私にとっての衝撃ポイントは「人間」に対する価値観が180度転換するところにある。

序盤はデビル族がシンボルになっていた凶暴さやそれに対する嫌悪が、物語が進むにつれ人間に向かうのだ。

最後は人間の邪悪さが行きつくところまで行ってしまう。人間不信になること請けあいだ。

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新型コロナウイルスを媒介として人間不信が高まっている今日みると、最高にリアルだ。

感染への不安にかられるあまり、他者への攻撃が横行している。

差別や陰謀論、正義をカサにきた魔女狩りさながらの告発……。

しかも米国大統領やらノーベル賞科学者までもがそのような陰謀論の片棒を担いでいる。

美しく調和の取れた世界を守るために、私たちには何ができるだろう?

身近な人を信じるところから始めよう、困っている人には手を差し伸べよう。

私はそんなことを切に感じた。

*1:湯浅監督のリメイク版アニメ、Devilman CrybabyNetflixで観れる。